情報のネットワーク化と【旧国名の地図】無料ダウンロード

旧国名プリント<ダウンロード>

◉楽しみながら進める「社会科」

以前、「社会科」の効果的な学習法について情報をシェアし、理科や社会の学習準備として”日本地図を覚えてしまうこと”がとても大切だということを申し上げた際、『小学3年生頃までに県と県庁所在地を覚えてしまった後は、何を覚えたらよいか』というご質問をいただきました。

知識系の教科である「社会科」は、小学校高学年や中学生になって、どんどん情報量が増えていくと、あわてて勉強量を増やしたとしても覚えたことをすぐに忘れてしまい、十分な成果は期待できなくなってしまいます。そうならないような受け入れ態勢を、前もって子どもの頭の中に整えてあげることが大切だと考えます。

 

「社会科」の効果的な学習法とは

47都道府県と県庁所在地の覚え方<決定版>無料ダウンロード



◉情報をネットワーク化する重要性

具体的にいうと、お子さんが「県と県庁所在地」を覚えたての頃は、まだ日本地図とその地名が頭に入っているだけで、その地方の特色などがイメージできているわけではないと思います。そこで、たとえば『宮城県は寒い地方で笹カマボコが美味しい。青葉城があって伊達政宗が建てた』とか『鳥取県はイモトアヤコさんの出身地で、鳥取砂丘があってラッキョウがとれる』といったように、様々な情報を頭(イメージ)の中でネットワーク化していけるように仕上げる必要があります。

そうなれば『ラッキョウは乾燥した土地でも栽培できるから鳥取で有名なんだ』とか『伊達政宗の時代は宮城県は陸奥国(むつのくに)と呼ばれていたんだ』などと、地理的分野にとどまらず、歴史や産業、地学などの更なる情報を、子どもたちは自らどんどん情報や発見を受け入れ、そこにストックしていけるようになります。

各地の産業・生産量・地形情報・歴史的情報などは、何もわからない早期にむりに詰め込んでも、子どもにとってはまったく楽しくないものです。子どもが興味を持った時か、何かきっかけがあった時に触れれば十分ではないでしょうか。


◉子どもの頭の中をネットワーク化するおすすめの方法

子どもが学習しているという意識ではなく、楽しみながら情報を増やしていけるような取り組み。たとえば『日本地図パズルやドラえもん日本旅行ゲームで遊ぶ』『Tverで秘密のケンミンショーを地図を確認しながら観る』といったようなことが良いと思います。そのお子さんが興味そそられるようなオリジナルの方法を一緒に考えてみてあげましょう。

もっともおすすめしたいのは、『現地を旅行して実際にその地域に触れてみる』ということですが、時間・費用面を見てもなかなか難しい取り組みだと思います。

そこで我が家では、『近所にある都道府県の郷土料理のお店などを調べて、子どもと一緒に味わいに行く』『各県のアンテナショップ巡りを仮想の日本一周として、お土産を買いに行く』など、手軽にできることを考えて取り組んでみました。

各県のアンテナショップの店舗は、都内近郊の方なら銀座や日本橋に集中しており、近くへ寄る際についでに訪れたとしても、1時間ほどで3〜4店舗は回ることができます。『一店舗につきお土産の費用は500円までにしよう』とか、『訪れた県は白地図に色を塗ったり、気づいたことを書き込む』などと、子どもと一緒にゲーム感覚でルールを決めておくといいでしょう。


◉アンテナショップ日本一周

我が家の場合は、アンテナショップを訪れた際、子どもがその県のパンフレット観光案内などを無料でもらえることに気が付きました。それからは必ずもらって帰り、興味のある情報があれば、白地図に書き込んだりしました。
 また、ラクマで手に入れた中古の『日本地理カード(SAPIX小学部)』を、その日に行った県のものだけ取り出して読みクイズに答える、といった感じで楽しみながら定着させていきました。
いずれにしても、小学生になって日本の各県をひらがなで書けるようになったあたりから、あわてず親子で楽しみながら進めていく、ということがポイントです。
『アンテナショップ日本一周』で気づいたことがもう一つあります。その県のパンフレットの多くに地域の旧国名が書いてあります。例えば「さつまいも(薩摩)」や「越前がに(越前)」のように特産品自体にその土地の名前がついているものも少なくありません。

白地図-無料ダウンロード


◉旧国名の日本地図

都道府県を覚えた後、各県の情報をネットワーク化していく際に、この旧国名も同時に白地図に書き込んでおくと、子どもたち自身が色々な発見をするきっかけになります。また、高学年になって社会科の単元が歴史的分野に移行した際も、ストレスなく学習を受け入れる要素にもなります。

<旧国名プリントについて>
日本の旧国名とは、飛鳥時代のころ律令国家(制度)の成立によって定られた行政区画の名前です。

ざっくり言って奈良時代と明治時代に国境の見直しなどが行われましたが、今回は最終的に北海道が加えられた明治初期の『旧国名最終バージョン』をご紹介します。都道府県と境界が微妙に違うところもあり、国名にも聞いたことがあるものもあるのではないでしょうか。子どもと一緒に現在の地図と比べてながめるだけで、何か発見があるかもしれませんね。

旧国名プリント<ダウンロード>

◉まとめ

以上のような理由から、『47都道府県と県庁所在地』を覚えてしまったあとは、「社会科・理科」分野の学習情報のネットワーク化していく際に『旧国名を覚えておく』ということ。『歴史の年表を覚えておく』ことの2つをおすすめします。

しかしいずれにしても、高学年になる前は、都道府県名ほどしっかりと覚える必要はないと思います。それよりも、親子で楽しみながら情報量を増やすという点が、知識を印象付けて忘れない情報として定着させる意味でも重要になると考えます。

日本の歴史年表 無料ダウンロード

おすすめ

3件のフィードバック

  1. 2022年3月1日

    […] 先日、日本の旧国名(令制国名)の情報をシェアさせていただきました。これらの国名(県名)は太古の時代から定まっていたわけではありません。時代の要所で見直しがおこなわれ、 […]

  2. 2022年3月21日

    […] 情報のネットワーク化と【旧国名の地図】無料ダウンロード […]

  3. 2022年3月21日

    […] 情報のネットワーク化と【旧国名の地図】無料ダウンロード […]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です