「社会科」の効果的な学習法とは
小学校3年生頃から学習が始まる「社会科」。覚えることが多い知識系の印象が強い教科ですが、子どもにとって「好き嫌い」つまり「得意不得意」が分かれる教科でもあります。
実はこの社会科にも、子どもが自然に興味を持ち、効果的に知識を増やして行けるようになる方法があります。
3年生までにしておきたい3つのこと
学校の授業で本格的に知識量を増やす学習が始まる4年生になる前に、準備しておきたいことが3つあります。学校で最初に授業を受ける前に下準備をすることで、「子どもの社会に対する興味」を阻害するストレスを減らしておくことができます。
①日本地図を覚える。
大まかな日本の形と、県と県庁所在地を覚えてしまうことです。
「社会」の教科は大きく「地理」・「歴史」・「公民」・「時事問題」などの単元がありますが、先に日本の形と県名前を覚えておくと、「地理」から「歴史」に学習が進んでいく際にも日本のどの辺りでこのような歴史的な事柄があったなど、社会科全体の情報だけでなく、「理科」の「地学」分野なども含めて大きく情報をネットワーク化して知識を深めていくことができます。
その最初にして最も重要な準備作業が<日本地図を頭の中でイメージできるようになること>なのです。
日本地図が頭にしっかりと入っていると、あとは子どもたちが自分で頭の中にある地図に新しい情報を関連付けし始めます。ここでもポイントは、あくまで楽しみながら取り組むこと。
就学前の幼稚園の頃は、お風呂の壁にはる子供用の日本地図や世界地図で、世界の中の日本の存在や、大まかな日本のイメージを意識できるようにする程度で十分だと思います。
逆に、幼児の頃から47都道府県と県庁所在地を覚えさせるなどの行き過ぎた詰め込み教育はお勧めできません。ボードゲームやパズルなどを利用するなども良いと思います。あくまで『遊び感覚で触れておく』『地図は楽しいという印象を持たせる』ということが重要です。
小学校2年生頃からは4年生になる前までにプリントを利用するなどで、しっかりと47都道府県と県庁所在地を長期記憶化しておくというタイミングがお勧めです。
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<お勧めのコンテンツ>
『くもん日本地図パズル』
『くもん世界地図パズル』
『どこでもドラえもん日本旅行ゲーム5』
②社会科は楽しいというイメージを持たせる。
全ての教科に共通することですが、子ども自身がその教科に興味や関心を持つことが重要です。普段の生活や遊びの中で、例えばTV番組や漫画、ドラマなどで世界や地方、歴史などに触れる機会や環境を提供し、社会科は楽しいという印象を持たせてあげることで、学校で学習が始まる前から、ぐんぐん結果を伸ばす準備ができます。
<お勧めのコンテンツ>
◉『秘密のケンミンショー極』(読売・日本テレビ:バラエティー)
各都道府県出身のタレントさんが出演し、その土地ならではのご当地グルメや習慣・県民性などを面白おかしく紹介。子どもでも楽しみながら各県の情報を深めて行けるバラエティーです。Tverなどで毎週無料で視聴することができます。
◉『世界の果てまでイッテQ』(日本テレビ:バラエティー)
直近ではコロナ化の影響で日本国内のロケが中心になっていますが、基本はタレントさんが世界各国を訪れ、各地の情報を紹介しながら様々なチャレンジをしていく番組。こちらもTverなどで視聴することができます。
◉『日立 世界ふしぎ発見!』(TBS:バラエティー)
みなさんご存知の家族で楽しめる長寿番組。情報の質が高く、子どもにもぜひ勧めたい番組です。
◉『ねこねこ日本史(アニメ)』https://neco-neco.jp
「歴史」は最初に難解な印象を持たせてしまうと、致命的な「歴史嫌い」になってしまうことも。『ねこねこ日本史』は日本一ゆる〜い歴史アニメ(マンガ)です。就学前から楽しめる内容で、子どもが最初に歴史に触れるメディアとしてお勧めです。映画や、マンガなどの書籍も色々と出版されています。Amazonのプライムビデオなどでも視聴できます。
◉『まんが日本史(アニメ)』
『ねこねこ日本史』よりもより詳しい内容で情報量も多いので、小学校で歴史を学ぶ前に予習的に観ておくなどがお勧めです。Amazonのプライムビデオ、ヒストリーチャンネルなどで視聴できます。
③社会科に関連する場所に遊びに行く。新聞やニュースを活用する。
要所要所で具体的なイメージを持てるように、社会科に関連する場所に実際に行ってみることで体験的に学習する機会を作ってあげましょう。
たとえば、都道府県を覚えたあたりで、都内であれば銀座を中心に集まっている各都道府県のアンテナショップをめぐり、その地方の特産物や美味しい食べ物などに触れてみるのもいいでしょう。
また、国立歴史民俗博物館(千葉県)や、下町風俗資料館(上野)江戸東京博物館(両国)など、歴史関連のミュージアムに遊びに行き歴史に触れてみたり、神田川クルーズ(日本橋)など、地元の身近な歴史をめぐる体験も楽しいと思います。
少し高学年になったら、国会議事堂や憲政記念館などを見学したり、お城や神社仏閣に行ってみるのもいいでしょう。
いずれにしても、勉強に行くという姿勢ではなく、お土産や記念品を買いに行くという程度の気楽なスタンスが良いです。
小学校で実際に学習する際に「知っている!」「行ったことがある!」「きれいなところだった!」などと、良い思い出として子ども自身の引出しに入っていると、学習情報の受け入れ度は格段に違ってきます。
さらに、ニュースに普段から触れておくことで、子供の受け入れ態勢の間口が広がります。子供新聞などは子どもに興味を持たせるような記事作りで、比較的安価に有効な情報に触れることができるので、興味を持てるかだけでも試してみる価値はあると思います。
役に立ちました!ありがとうございます😊